吉野紀行

2023/5/3

8:00にオリックスレンタカーで車を借りる。日産マーチ。各家で荷物を積んで双葉ICから中部横断道に乗る。新清水ICで新東名に移り、浜松SAで最初の休憩をとる。風にのる湿気と植物の匂いが山梨と違う。SAで浜松餃子とラーメンの昼食をとる。このあと渋滞が予想されたから腹ごしらえはしっかりと。浜松SAを出てすぐのトンネルで事故渋滞となったが、大した長さではなかった。東名高速を経由して伊勢湾岸道に移る。山が見えない濃尾平野の広さに驚く。車の流れが悪くここで時間をとられた。御在所SAで休憩をとる。

2023/5/4

川上村の林業地を回る。前もって目星をつけていた場所に行く。
中奥川ぞいの人工林に200~300年生の杉林がある。1haくらい。巻尺で直径を測ると124cmという数字になった。緩慢・通直な巨木が並ぶ様は建築物のような人工味を感じさせる整然とした空間である。日が林床まで差し込み、ワラビなどの下層植生が生える。土質は小轢状で山梨の造林地と似ている。後で会う漁協の堀谷氏によれば、ここによく林業関係者が見学に来るらしい。周囲には若い造林地もある。直径40cm程度の林は9本/haくらいの印象。かな

り密植の状態がこの齢級まで続けられるのか。中に作られていた作業道は切り土面が丸太工で止められていた。
中奥側で水生昆虫をとる。それぞれの環境から種数はとったので、後でよく見よう。
漁協の堀谷さんは釣りのようないでたちの自分に声をかけてきた。鮎釣りシーズン(6月解禁)に備えて川を巡っているそう。川上村は鮎の名産地で、「日本一」だそうだ。とはいえ稚鮎を別の場所から持ってきて、放流しているそうだが。大滝ダム等、あゆが天然俎上できる環境ではなくなってしまっている。林業地を見にきたというと、今の状況を話してくれた。林業をやる人は減っている。昔は木一本で高級車1台が買えたが、今は安くて森林の手入れができないほど。仕事がないから、今は公共工事に関

わる仕事をしている。

吉野杉200年生以上